KSR2の防寒対策

氷点下のバイク通勤は、楽しい~、気持ち良い~、最高~・・・  そんな訳ないですね・・・まあ、罰ゲームでしょうか。それでもガンバッテ通勤してます。
さて、この寒さでエンジンの調子がイマイチ・・・・かかりは良いのですが、安定しない。ガソリンが気化せずにシリンダーに行ってるような感じ。エンジンギクシャク、音も金属をこすり合わせるような嫌な音である。
今までの対策としては、2ストオイルを粘度の低い物に替える。オイルライン、キャブを断熱材等で保温する。始動前に、ドライヤーでキャブを中心に温める。
ガソリンに2ストオイルを0.5%~1%程度混ぜる。
なぜここまでやるかと言うと、5年程前にエンジンを壊し、オーバーホールした経験が有るからです。その時は、壊れるなんて思いもせず、回せば温まって調子が良くなるだろうと。5~6Kはエンジンから嫌な音がしても、無視して走ってました。ところが、クランクのベアリングが1個砕けて、エンジン全バラの憂き目に。無理して走らせた罰ですね。
キャブのアイシング、オーバークールとネットで調べたら、いろんな事を考えた人達がいるじゃあ有りませんか。
その中から、ラジエターとエンジンの廃熱を利用する方法を考えてみました。

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問題は、シェラウドの裏の狭い空間なんで、どうしよう。カッコいいのはあきらめて、とにかく挑戦しました。
奥は狭くて工作は不可能なので、金属板をラジエターに貼り付けて暖気を手前に導風。手前側に「コの字型」の金属板を作り、熱気を誘導する事に。
まずは、型紙を試行錯誤しながら切り出します。当てては切っての繰り返し。何とか風をキャブ方向へ導く通路が完成。

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薄いアルミ板で作る予定だったのに、行方不明~。全く、どこへしまったんだ~。しばらく考えて、粗大ごみに出す予定のパソコンケースの横板(鉄)を使う事にしました。ところが、金切り鋏なんて歯が立たない。結構厚いぞ~。ここで止めておけば良いのに、意地でグラインダーを持ち出し、大格闘。耳は半難聴になるし、かみさんは「やかましい」と怒るし、グラインダーの刃はすり減るしと、も~大変でした。さらに、折り曲げに大格闘、アルミ板なら簡単なのに~。後悔何とやらでした。

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何とか導風&保温板完成・取付の写真です。アップで見ると、鉄仮面か防弾板か(笑)とにかく、出来ました状態(適当) 固定はしてありません、上からシェラウドで押さえているだけです。コードが見えますが、暫定で張り付けた温度計です。

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インプレッション
キャブ付近の気温-2度(手前の温度計)、ラジエター水温0度(奥の青い表示)、走り始めて5分ほどで水温は50度に上昇、キャブ周辺温度が10度に上昇しました。走りながら、ちらちらとキャブ周辺温度計を見ると、20度台、30度台に上がったかと思うと、10度台に落ちたりと一定しません。多分、ラジエターからの暖気が波打つように流れてくるからだと思います。キャブとオイルラインを氷点下から守る仕組みは成功でしょう。

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職場の駐輪場にて。気温は2度程度、水温63度、キャブ周辺温度14.3度。しっかり役に立っています。

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