幻の大豆

昨日、息子が曙大豆の収穫に行って来た。職場の関係で毎年招待されるそうで、上司から同行するように言われたとかで、帰ってきてからもブツブツと「もういかね~」と怒っていた。豆よりも上司の問題のようである。
さて、曙大豆なんて地元にいても聞いたことが無かった。持って帰ってきた豆を見ても、でかい枝豆だなと思っただけであった。しかし、一口食べて驚いた。こんな枝豆食べたことが無い。とにかくうまい。甘みも強く、とうもろこしに近い感じがした。なんで大量栽培して市場に出てこないのか、理由は簡単で曙地区でしか育たないのだそうである。他で栽培しても大きくならず、普通の大豆になってしまうそうである。種を栽培する農家も二軒になってしまい、絶滅危惧種のようである。高地で寒暖差が大きく痩せた土地でないとダメらしい。地元ではがんばっているようだが、高齢化もあって耕作地が増えないようである。この枝豆は、たぶん日本一ではないかと思う。毎年、新潟の友人からも送ってもらっているが、とても比較にならないくらいうまかった。写真を撮る前に食べつくしてしまったので、地元の農協の写真と記事を掲載しておきます。今年の収穫祭は:10/12(土)、13(日)、14(月)、19(土)、20(日)のようなので、是非行って感動してもらいたい。
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香りと甘みの強い豆腐や味噌。その原材料として人気の曙(あけぼの)大豆は、生産量が少なく入手困難なことから〝幻の大豆〟ともいわれてきた。しかし高齢化により農家が激減。現在種子を生産できる農家は、山梨県身延町曙地区で2軒しかない。種子の絶滅が懸念されるなか、町は後継者対策に取り組んでいる。
 「先祖が石を拾い、草を取りながら守ってきた土地と曙大豆を次世代に残していきたい」遠藤雄一さん(44)は今年3月、勤務先の金融会社を退職した。父、嘉一さん(77)が生産する曙大豆の後継者になるためだ。農作業の経験はほとんどない。しかし種子を根絶したくない、そんな思いから今年5月、県内の農業大学校に通い始めた。
 曙大豆は、同地区に古くから伝わる特産品だ。きな粉やようかんなど、加工品としても販売されている。豆を縦に10個並べると6寸(約18㌢)あることから、地元では「十六寸(とおろくすん)」とも呼ばれるほど粒が大きく、風味がよい。
 粒が大きく育つのは、標高660㍍に位置する同地区の昼と夜の寒暖差と、小石が多く痩せた土地に要因があると考えられている。そのため他の地域で栽培しても、本来のサイズと味を保つことが難しく、種子の生産は同地区でしかできない。しかしその反面、後継者不足は深刻さを増している。身延町では、この希少な種子を守るために「大豆種子栽培事業」を実施した。大豆を栽培し、優良種子を役場に引き渡す事業で、遠藤さんとも委託契約を結ぶ。